愛知県に位置する蒲郡は三河湾の潮風と豊かな土壌に囲まれた土地です。ここでは明治の初頭からみかんの栽培が始められ、昭和に入り本格化しました。
蒲郡みかんの栽培
この蒲郡のみかん栽培の強みは何と言ってもほぼ1年中絶え間なく生産・出荷できる点です。温室と露地栽培を組み合わせることにより、競合する他の生産地に負けることなく安定的な市場への供給を可能にしているのです。また、他の産地では早期に出荷しやすい品種の栽培が進んでいますが、蒲郡ではより味わい深い宮川早生に品種を特化して栽培しています。4月~10月は温室みかんが生産されています。1973年から全国に先駆けて栽培され、主に夏場の贈答用として関東地方を中心に全国に出荷されています。10月中旬~3月は露地みかんの季節です。特に糖度の高い「箱入娘」は年末年始の贈答用として人気の品種です。
蒲郡みかんわいん
出荷できない大きさである、キズの程度が甚だしいなどの理由で市場に出すことができない加工用みかんが原料となっています。果汁の一部を醗酵させずにワインにブレンドするジュースリザーブ法で製造され、香料を使用していない点が特徴です。
温州みかんの持つ優しい甘さと、リモンチェッロのようなさっぱりとした酸味、両方が味わえます。2006年度から生産され、年を重ねる毎に好評を博し、今では熟成タイプの販売や台湾への輸出も計画されています。このワインは蒲郡市内の酒店やホテルなどで販売されています。お問い合わせは、JA蒲郡市(0533・68・7206)までどうぞ。