清水のみかんワイン

静岡県清水の山里にはたわわに実ったみかんの樹が広がっています。
一時期の勢いはなくなり他の生産地に抜かれたものの、現在でもみかんの生産がさかんです。ここ清水でみかんの栽培が始まったのは明治維新以降で、温州ミカンの苗木を仕入れた先駆者が農家に配布したことが契機になりました。その後昭和に入ってからも順調に生産量を増やし、1965年以降、1972年のみかんの価格が大暴落するまで全盛期を迎えました。現在では「はるみ」の栽培を手掛けるなど新品種や新商品の開発を積極的に着手しています。

ワインに使われるみかんについて

ここ清水では毎年8月に「悪い」実を落とし「よい」実を残す摘果(間引き)作業を実施しています。果実の実り過ぎを防いで一定の品質を保つために行われる作業で、一口に「悪い」実といっても食用の品質としてはまったく問題のないみかんです。
地元の農協の尽力により、開花から収穫(3~8月下旬)まで農薬を徹底的に使用せずに大切に育てられたのにもかかわらず、この規格外となったみかんを大量に廃棄していました。「清水みかんわいん」は食用には全く問題のないみかんを有効に活用する手立てはないだろうかと、地元商工会の特産品開発事業で企画されたワインです。

「清水みかんわいん」について

完熟みかんから作るワインとは違い、切れ味の爽やかさが大きな特徴です。
全国的に見ても青みかんを原料としたワインは珍しいのですが、この青みかんには黄色いみかんよりフラボノイドの一種「ヘスペリジン」が含まれていて、高血圧や動脈硬化を予防し、冷え性の改善に効果があるといわれています。
酸味の強い青みかんが苦手な方もワインなら気軽に飲めそうですね。

本商品は2008年度の『全国市販酒きき酒会 清酒・焼酎以外のお酒部門』で第1位に輝いた逸品です。
加えて、熟成本山茶や清水もつカレーなどとともに高品質、独自性、その他一定の基準を満たしているとして、静岡市経済局から「しずおか葵プレミアム」の認定を受けています。
2012年度は生産しませんでしたがその翌年から生産を再開しました。

お買い求め、お問合せは静岡県の産直プラザふれっぴーの各店舗までどうぞ。